空間をつくることに思うこと(2019.2)

今年はなんだか年始からものすごい勢いで店舗のデザインのしごとが進んでいます。
ものすごい勢い、なんていっても、ちいさな会社なのでプロジェクトの数はたかが知れているのだけれど、
そのうち5件は諏訪圏内のプロジェクトで、うち3件がなんとリビセンから歩いて5分以内!
北は岩手、南は大分まで、あちこちでプロジェクトをしていたころが懐かしいな。

何人ものオーナー達との打ち合わせを通じて、最近あらためてわかったことは、
私はクライアントのための空間をつくっている、ということ。
当たり前のことなんだけれど、お店に来るお客さんのため、じゃない。
そこに来るお客さんを幸せにすることは、オーナーが誰より考えているからそこはオーナーに任せる、
という信頼があるからこそ一緒にしごとができるし、だからこそ私が考えるべきは、オーナーのしあわせのこと。

長く店舗にたってきているから、そこで働く人間がどれだけ長く店舗にいるか、どれだけ大変か知っている。
だからこそ、その場所で働く人間が、のびのび気持ちよく嬉しく働ける場所をつくりたい。
かっこよくなくたってよくて、片付いてなくなっていい。
のびのび、しあわせに暮らしてほしい。もー、それだけ。

それはエコハウスに暮らし始めてからさらに実感しているのだけれど、
環境は、やる気に大きく影響する。
なんせ、気温が一定で自分たちが考えぬいてつくった空間は、働きやすいし暮らしやすい。
作業効率が、ぐーんとあがった。(この話はまた別の機会に)
働きやすい環境があれば仕事がしやすいし、余剰の時間も生まれやすく本を読んだりする時間も出来た。
料理しやすい環境があれば、料理を楽しむ気持ちが大きくなって、毎朝ごはんをつくるようになった。

当たり前のことなんだけれど、やっぱり、かっこいい、とか、お洒落なこと、とかは二の次で、
空間のちからって、そこで生きるひとを応援できることなのだな、と思う。
私達はいい空間をつくることで、店を営むオーナーの応援がしていきたいな、と
改めて思ったし、そのために、オーナーがどうやって生きていきたいのか、
どうやって暮らしていきたいのかが、知りたい。
頑張れない、のびのびできない理由がなるべく空間になければいいな、と思う。

不便がたのしいひと、かっこいい空間に身を置きたい人、
効率おばけのひと、ほっこりできる空間がすきなひと。
はたらくひとが頑張れる空間をつくる。
生きることを応援できる空間をつくる。

私にとっての、ちいさなたしかなこと。

と、思いもあらたにデザインのしごとに戻ります。

リビセンを立ち上げるにあたって群言堂の大吉さんに相談したとき、
「あずのくん、深掘りするんだ。土地を深掘りするんだよ」
と言われた言葉がいまになってじわじわときいてきている。
「今までつくったおみせがひとつの街にあったら、すごい面白いのにね」
なんてあずのさんと笑いあってた話がなんだか現実になってきたかも。