川越角屋酒店(自然派ワインと日本酒)

場所:埼玉県川越市
設計期間:2017.02~2017.07
施工期間:2017.08~2017.10
デザイン:ReBuilding Center JAPAN 東野唯史 青柳めぐみ
施工:大滝工務店、施主
古材:ReBuilding Center JAPAN、川越角屋酒店

クライアント:株式会社マルケイ

店舗情報:https://www.facebook.com/kawagoekadoyasaketen/

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創業140周年の老舗の酒屋さん。スーパーが酒販を始めて原価を割った価格で販売することで、街の酒屋さんはどこも経営に苦しんでいます。
ここもその一つでした。

そこで立ち上がったのがソムリエの資格を持つ現社長の息子の長堀真一さんです。
本腰を入れて実家を手伝っていく中で、この酒屋のリニューアルは不可欠でした。(別事業も行っている会社です)

真一さんが選んだのは「自然派ワイン」「日本酒」でした。
ソムリエの資格を持つ真一さんはワインの勉強会に通い続けて何百種類と飲み比べて、自然派ワインと出会います。
従業員の方に利き酒師もいるので日本酒方面もバッチリ!
蔵元に通って醸造工程を見学したり、ワイナリーにかよって生産過程を勉強したりと、本当に熱心に動いています。

その甲斐もあり?いい風が吹いていました。中小企業診断士の試験にこの会社が選ばれ、現状の分析から打開する策を客観的な視点で診断してもらえ、経営の状況も明確に見えてきました。

できること、できないこと、やらなきゃいけないこと、大切にすること、そういったことを見極めて取捨選択していくことは、リニューアルには大切な工程だと思います。

リビセンでは全体のデザインから古材の提供、ワークショップの運営、グラフィックデザイナーの紹介などいろんな面でかかわらせて頂きました。

予算が足りないけどクオリティは担保したい、という真一さんは古材貼りから塗装などDIYでできるところを積極的にやっていて、そんな姿に僕らも頑張らなきゃ!となりました。
現場を手伝ってくださった皆様、WSに参加してくださったみなさま、ありがとうございます!!

川越はまちづくりキャンプなどで楽しくなりそうな予感があります。ゲストハウスもできるらしい。
そういったエリアからは少し離れますが、これだけ贅沢にスペースを使える場所はなかなか無いと思うので、川越近郊の人は是非是非イベントスペースとか積極的に使ってください。

角打ちもできるし、ソムリエからいろんなアドバイスも聞けると思います。
ワインと日本酒を中心として地域のコミュニティがつくられていく未来をこのお店から夢見てます。