小さな泊まれる廻舞台 mawari 予約スタートしました!

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築170年の農村歌舞伎廻舞台が40年前に長野県茅野市玉川から岡谷市湊に移築されました。
家主さんが私財を投げうって移築したのですが、建物を有効活用できる後継者がいないからなんとかして欲しいと相談を頂いたのが2019年4月。当時、建物の中には足の踏み場がないほど家主さんの古道具コレクションが並んでいて、その全貌が把握できないような状態でしたが、ひしひしと伝わるそのポテンシャル。家主さんの人柄も好きになり、自分が活用できなかったらもうあとは壊されてしまう運命が決まっている・・・という状態でした。
ただ、当時はリビセンもまだ走り出したばかりでなかなか活用するための余裕がなく、「いつかきっと・・・」と思って待ってもらっていました。

時は満ちた・・・という感じで、ひょんなタイミングでリビセンで活用しよう!と覚悟も決まり、改修に動き始めたのが2021年の9月。朽ちかけていた門の解体と、集められていた大量の古道具(軽トラ20回分くらい)をリビセン総手で運び出していよいよ着工したのでした。

家主さんがどこを大切にしていたか、どの部分をこだわって移築したのか、お庭にも立派な松や果樹、草花、庭石も立派なものがたくさんあり、一つ一つ説明してもらいながら、長年温めてきたビジョンを具現化しようと、寄り添って設計して行きました。

「この石はすごくいいんだよ、こっちが表で、あそこに置くとちょっとした荷物置きにできる」
「船みたいだろう?こっちは亀。」
「舞台だからなるべく広くできるように柱を落とさずに二階を作った」
「歌舞伎舞台ってのは、本当は登り斜面に向かって建てるけど、移築した時に舞台を見るんじゃなくて、舞台から外を見るように下り斜面に向かって建てた」

いろんな話を聞いて、それがデザインのきっかけとなって、手を加えた部分が既存の重厚な存在感に負けないように紡いでいきました。

リビセンらしさと、建物のポテンシャルと、今までの歴史と家主さんの思いが形になった空間だと思います。
また、建物をなるべく生かすことと、過ごしてくださるみなさまのこと、そのふたつのバランスを考えぬいたことで、よい相互関係を生み出せるような空間になったと思います。

食事もでない、お風呂もない、ワンルームのような宿ですが、ここを拠点に諏訪近郊を楽しんでもらえると嬉しいです。
おすすめのスーパーも、居酒屋も(駅前からタクシーで2000円ほど)、温泉も用意しています。
あ、あと、できる限りキッズフレンドリーな宿を目指しました。
おもちゃも、食器も、椅子も、子供用を用意しています。
僕らも、運営のマスヤも、子連れでの旅行の大変さを知ってるので、もっと気軽に過ごせるような場所が増えて欲しいと願って。

みなさま、ぜひお泊まりくださいな。

 

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