NODO 二川伊料理店(山梨県甲府市)

場所:山梨県甲府市
設計期間:2017.02~2017.07
施工期間:2017.08~2017.10
デザイン:ReBuilding Center JAPAN 東野唯史
施工:甲斐の匠おだぎり、施主
古材:ReBuilding Center JAPAN、現場から

クライアント:秋山亮平

店舗情報:https://www.facebook.com/nodo1364/

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約1000坪の敷地に建つ築165年の茅葺き屋根の古民家をリノベーションしたイタリアンレストラン。
オーナーの秋山くんから初めて相談を受けたのが2016年初め。甲府での仕事は初めてだったので、工事にはリビセンにもちょこちょこ遊びに来てくれていた大工の小田切さんを紹介してプロジェクトがスタートしました。
江戸時代に建てられたこの家はパッとみた感じ痛みは少なく(実際は一部シロアリにやられていたけど)、重厚な佇まいでした。イタリアンレストランという、茅葺き屋根と相性の悪そうな業態にリノベーションするに当たって、大切にしたのはこの建物への敬意を損なわないこと。
以前は外国人のアーティストが住んでいたり、その前にも何度か改装が行われて新建材が使われている部分もたくさんありました。こういった部分は撤去・解体し、レストランの業態に合わせて変更していきます。

一方で、床の間や格子戸など昔から使われていたであろう部分は残し、部分的に左官を塗り直すなどして調整していきます。
小上がりの部分は特にこの家の面影を残しつつ、この家からレスキューした古材を再利用することで出来上がっています。

壁の仕上げはリビセンと同じモルタル仕上げ。これもリビセンメンバーと秋山くん、お手伝いの友人などなどで一気に仕上げました。

解体から完成まで、お店の立ち上げ作業もある中、秋山くんは本当に頑張りました!おつかれさま!
僕らも自信を持ってお勧めできる、すごいお店ができたと思っています。

そして忘れちゃいけないのが、この建物の敷地は1000坪あるということ。
蔵や納屋、畑もあります。まだまだ可能性がたくさん。
5年、10年かけて少しずつこの場所の可能性を広げていってくれることと思います。